衣装を作る、その前に~失敗なく最高の衣装を手に入れるために考えておきたい7つのこと<後編>

衣装を作る、その前に~失敗なく最高の衣装を手に入れるために考えておきたい7つのこと<後編>

こんにちは。

衣装制作の野知 恵美(のち えみ)です。

前回、衣装を準備するために、事前に考えておく情報的な部分についてお話ししました。

今回はいよいよ!肝心のデザインです!!

ワクワクですね!!

それではよろしくお願いいたします。

デザインについて

デザインを考えるときの流れとしては 大まかなイメージ→細かなディテールやデザイン の順に考えるとまとまり良くデザインしやすいです。

先にディテールで「ここにリボンは絶対!!」とか「ここは肌が見えてないと」とか、もし何かありましたら、それを大事にしながら、やはり 全体のイメージ→決まってるところ以外の細かな部分 を決めていくと良いものができると思います。

デザイン作業は、業者に依頼することもできます。

その場合は全体のイメージや取り入れて欲しいディテールなど、決まってることを伝えてくださいね。

 

コスプレなど、元のデザインがある場合は、大まかなところは決まってますので、細かな部分をどう作るか、元が絵ならばどう実物化するか決めます。

レンタルや既製服を買う場合、大まかなイメージだけ決めて、探し始めると良いと思います。

既製服からリメイクの場合は 大まかにイメージを決めて→元になる服を探して→どうリメイクするか決める という順番になります

5、大まかなイメージ

全体をどんなイメージにするかをまず決めましょう!

オススメなのは写真をたくさん見て、ピンとくる画像を集める方法です。

とにかくいっぱい画像を見ます。そして直感でステキ・可愛い・欲しい・着たいと思ったものはどんどん切り抜き・スクショ・ピックアップしていきます。

ドンピシャじゃなくてもピンときたらとりあえず集めてください。そこになにかヒントが必ずあります!

いくつ集まりましたか?10個?20個??1個でも100個でも大丈夫です。

 

次に集まったものを整理していきます。

一つずつよく見て、自分はその画像のどこに惹かれたのか考えます。

・色のイメージはこんな感じ

・全体のシルエットはこのくらいのボリューム

・この背中のデザインがステキ

・この飾り付けが好き

・こんな柄の生地がいいな などなど

 

もし似たようなものがあれば、よりベストな方を残して省いても良いです。

そうしているうちに大体の全体像が決まります。

画像があるので、オーダーメイドの場合、業者にイメージを伝えやすいですし、自分で既製服を探すときも見比べることができます。

6、ディテールやデザインを決める

大まかなところが決まっていれば、ディテールやデザインは「作る人」が考えるのがベストです。

服の構造や素材の特性、仕様のことを理解している人が考えた方が話が早いからです。

でも自分で作らなくても、かなり具体的にこういうデザイン、というのが決まっていたら、簡単でいいので、絵に描いてみてください。絵の上手い下手は関係ないです!説明なので。

ご自身で作られる方は具体的にここどうする?って考えながら設計図的なイメージで絵に描いてみてくださいね。

 

デザインは本当に楽しいです!!

私もデザイン作業は大好きなので、また細かくやり方をお伝えしていきたいです。

 

そして最後に、割と忘れがちで、でも私はすごく大事にしている部分なのでぜひ考えてみて欲しいのが「どう見せたいか」です。

7、どう見せたいか

その衣装を着て本番に臨んで人前に出たときに、どう見せたいか、見られたいか。

ファッションショーなら服が主役ですが、たいていは着る人が主役です。

じゃあ着る人がどう見えたら成功なのでしょうか?

撮影や舞台などで「世界観」を作るのが目的で衣装が要るのなら、どういう衣装がその世界観に最適でしょうか。

キャラクターの表現かもしれません。見る人に何を伝えたいですか?

 

上品に見せたいのであれば、過剰な飾りは必要ないかもしれません。

美人に見せたいなら、「似合うもの」の視点も重要です。

とにかく目立ちたいなら、色や素材を派手にした方がいいかもしれません。

楽しければいいなら、なんでも大丈夫です笑 一番着たいものを選びましょう!

 

周囲や背景、全体を考えて「どういう衣装が一番成功と言えるか」を考えておくと、グッと失敗がなくなります。オススメです!

 

次回、私の考える「そもそも衣装って?」ということをもう少し掘り下げますので、ご興味あればぜひ読んでみてください。

私が暑苦しく衣装への愛を語っています笑

 

以上が「事前に考えておくと良い7つのこと」になります。

参考になりましたら幸いです!

 

衣装が要る機会があること自体がステキと思います。

楽しんで用意できますように。

そして自信を持って、素敵な本番を迎えられますように!