衣装を作る、その前に~失敗なく最高の衣装を手に入れるために考えておきたい7つのこと<前編>

衣装を作る、その前に~失敗なく最高の衣装を手に入れるために考えておきたい7つのこと<前編>

こんにちは。

衣装制作の野知恵美(のち えみ)です。

前回は衣装を用意する方法について書きました。

じゃあさっそく業者を探そう、レンタルを探そう、服屋さんに行こう、製作に取り掛かろう、となりますが、少しだけその前に。

先に決めておくと、失敗を防いで、より最高の衣装を用意できるようになる7つのことをお話ししますので、よかったらご一読ください!

理想の衣装をスムースに用意できるようになりますし、イメージがより明確になるはずです!

まずは情報的なこと

まずは情報的なことです。

業者に連絡した際に、最初に聞かれることです。

決めるといっても、着る予定があって衣装が必要になっている場合がほとんどだと思いますので、だいたい決まってるのかもしれませんが、一度情報を整理して書き出しておくと、よりスムースに用意できるかと思います。

1、何のための衣装か

用途です。

舞台衣装なのか撮影衣装なのか。

演劇なのかアイドルなのか。

ミュージカルなのかオペラなのか。

バレエなのかフィギュアスケートなのか。

用途はまず一番大事です。当たり前ですね汗

   

用途がハッキリしていると、それを軸に色んなことが決まっていきます。

大きく動くか?踊るのか?→動きやすいデザインや素材、仕様

何回着るのか?洗濯する?→素材や仕様、丈夫さ

写真撮影?動画撮影?→丈夫さと作り、後ろ姿もしっかり作るかどうかなど

アイドルか?アーティストか?→デザインが変わります・・・多分・・・

  

フィギュアスケートのように規定がある衣装もありますし、舞台衣装で早着替えがあるという情報は超重要で、後から発覚すると大ダメージです!

ちなみに私は撮影衣装として作ったものを演劇衣装として使ってもらったことがありますが、やはりなかなか無理がありました。飛び散るパール千切れるシフォン。悲しみ。

 

用途。何のために使う衣装でしょうか?着てどんなことをしますか?どんな風に使いますか?

まずはそこから始まります。

2、誰が着るのか

私だよ!!以上解散!!

という方も居られるでしょうが、グループをプロデュースしている方もおられることでしょう。

 

ここで大切なのはサイズです。

サイズ、めちゃくちゃ大事です。

どの部分のサイズが必要なのかはデザインによりますが、少なくとも身長・バスト・ウエスト・ヒップ、あと靴も要るなら靴のサイズ、が基本です。(男性も同じですよ!)

測定の方法などもまた後日、記事にしたいと思っていますが、インターネットで探しても見つかるかと思います。業者が直接測ってくれる場合もあります。(私は可能ならできるだけ直接計測させてもらいたいです。)

ウエストなどはかなり増減しやすいです。3日もあれば数センチ余裕で変わりますし、何だったら空腹か満腹かでも全然違います。よね?

サイズの計測間違いや太ったor痩せた場合、必要に応じて修正しますが、ここで注意なのは、大きいものを小さくするのは可能な場合が多いけど、小さいものを大きくするのはけっこう難しい、ということです。

これは長さも同じで、長いものを短くするのはできることが多いけど、短いのを長くするのはできないこともあります。というか限度が決まっている場合が多いです。数センチなら可能、とか。

せっかくの衣装がサイズ合わないのは残念過ぎるので、サイズはくれぐれも慎重に測ってくださいね。

 

グループの場合、全員同じ衣装で良いのか、同じサイズで良いのかを決めてください。

同じか違うかでは業者に頼む場合、ダイレクトに予算に影響します。

同じものを複数作る方が色々効率よくできるので、予算を下げられます。

3、納期

いつ要る衣装でしょうか?

例えばお披露目の日があるとして、事前にアー写やPVの撮影はありませんか?

衣装合わせの日程は?

コーディネートの靴やアクセサリー、インナーを衣装に合わせながら探したいなら、そのための期間はどのくらいでしょうか?

最初に製作スケジュールが決まってしまうと、急に早められない場合もありますので、出来るだけ余裕をもって準備すると安心です。

 

オーダーメイドの製作期間は目安として1ヶ月くらいかなーと思いますが、業者によってルールも違いますし、その時の混み具合やどんなものを作るかでも大きく変わります。

凝ったものはそれだけ期間が必要ですし、数も関係あります。

海外から衣装を取り寄せるとか、材料を取り寄せるとかも期間に要注意です。

あと、デザインも業者に頼む場合はその期間もプラスになります。

もしも急いでどうしても!の場合、まずは一度相談してみてください。やり方次第で可能にできることもありますので。

4、予算

予算によって大きく変わってくるのは、大きくは前回の記事のように、入手経路がどれになるか?と思います。

予算が高い方から、オーダーメイド>既製品のリメイク>既製品そのまま>レンタル>自作、というイメージです。

 

それが決まれば次は誰に頼むか?素材の質は?仕様は?となってきます。

業者に頼む場合、見積もりは無料のところも多いので、相見積もりを取ってみるのもアリだと思います。大切な衣装ですから。

業者に頼む場合の見積もりの内容についてや、クオリティを下げずに予算を下げる方法についてもまたその内、記事に書きますね。

 

前述の「誰が着るか・サイズ」のところで触れたように、グループの衣装でバラバラのデザイン・サイズだとそれだけ予算があがります。

製作費とは別で、デザイン費や送料など別の費用が発生する場合もあります。

 

 

以上が情報について決めることです。

もし決まってない項目があっても大丈夫ですよ!

逆にデザインが決まってないと予算も分からない場合もありますし。

初めてだったら、ちょっと調べたり動いてみて、分かってくることも多いものだと思います。

 

 

ここまで決まれば、いよいよデザインについてです!!

デザイン!!一番たいせつなワクワクの部分ですよね!!

大体のイメージはありますでしょうか?

もしかしたら細かく具体的に決まってたりしますか??

ちょっと長くなってきましたので、デザインについて決めることから、いったん区切って次回にお話しします。

次回こそ最高のものにできるかどうかに大事な部分なので、ぜひ引き続き読んでいただけますと嬉しいです。

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

良い衣装になりますように!–