衣装ってなんだろう?
- 2020.04.24
- 最高の衣装を手に入れるコツ
- 衣装制作

こんにちは。
衣装制作の野知 恵美(のち えみ)です。
衣装と洋服を作る仕事ばかり長くしてきますと、
そもそも衣装ってなんだろう?
と考える時があります。
そんなの、人それぞれなので正解はないんですが、私は「NOT COSTUME、BUT DREAM」(「衣装じゃなくて、夢」)というのをテーマに製作をしていて、衣装には夢を見せる力がある信じています。服もです。
実用重視の服はユニ◯ロさんとかしま◯らさんとか、すごい会社さんがいっぱい作っています。
それでも私が作り続けるのは、衣装や服が大好きだからというのはもちろん、衣装(服)の夢を作る力が世の中には絶対に必要だと思っているからです。
音楽や絵画などの芸術に近い感覚も含んでいると思います。
衣装は「特別な服」

衣装、と聞いたときに何を思い浮かべますか?
演劇ですか?
テレビで歌う芸能人でしょうか?
普通に着る機会が多そうなのは成人式衣装や花嫁衣装でしょうか。
初めて着たのは発表会か七五三かもしれません。
最近はハロウィンやコスプレを見かけることも増えました。
これらの衣装はどれをとっても「特別な服」、そう、勝負服の要素があると思います。
最高の自分を演出する、最高の1着。
自信を持って本番に挑めて、背中を押してくれるもの。
衣装で「いつもの自分」から「特別な自分」へ

衣装を着ることが日常から非日常への切り替えにもなります。
役柄の衣装を身につけたら、その役に入り込みやすくなるとか
女子高生の自分からアイドルの自分に変身するとか。
式典に出席する着物だって、特別な日に背筋が伸びるものでしょう。
特別な自分を演出するんだから、最高にステキであって欲しい!と願っています。
衣装で世界観の演出
撮影や舞台で、お客様に異世界的な夢を見せたいならば、その世界の住人らしい衣装がないと成り立ちません。
なるべく日常着に似てないものの方がより非現実感が出ます。
お人形みたいな非現実的なアイドル像なのか(きゃりーぱみゅぱみゅとか)
隣に居るかもしれない美人なのか(局アナみたいな)
衣装で演出できます。
どんな夢を作りましょうか??
日常着だって衣装の視点でワクワクを
普段着も衣装的な捉え方をすると楽しめます。
「家でダラダラする衣装」「会社に行く衣装」「デートの衣装」みたいに。
自分を切り替えて演出すると考えて服を選ぶと楽しいです!
第三者的な目線で自分を見てみる感じかもしれません。
好きな服や似合う服に背中を押してもらう感覚もありますよね。
テレワークをするにもパジャマのままでなく、着替えると仕事モードになれたりする感じ。
その感じを利用して、少しだけ特別な服で、少しだけ日常もテンション上げていきたいです。

世界がもっと楽しく、豊かな場所になるように。
衣装にはワクワクしてテンションを上げる力があります!
私の力は本当に小さいですが、アリンコよりも小さくても無意味じゃないはず。
私の考える衣装は 「特別な」「夢を作る」力のあるもの です。
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