衣装ってなんだろう?

衣装ってなんだろう?

こんにちは。

衣装制作の野知 恵美(のち えみ)です。

衣装と洋服を作る仕事ばかり長くしてきますと、

そもそも衣装ってなんだろう?

と考える時があります。

そんなの、人それぞれなので正解はないんですが、私は「NOT COSTUME、BUT DREAM」(「衣装じゃなくて、夢」)というのをテーマに製作をしていて、衣装には夢を見せる力がある信じています。服もです。

実用重視の服はユニ◯ロさんとかしま◯らさんとか、すごい会社さんがいっぱい作っています。

それでも私が作り続けるのは、衣装や服が大好きだからというのはもちろん、衣装(服)の夢を作る力が世の中には絶対に必要だと思っているからです。

音楽や絵画などの芸術に近い感覚も含んでいると思います。

 

衣装は「特別な服」

衣装、と聞いたときに何を思い浮かべますか?

演劇ですか?

テレビで歌う芸能人でしょうか?

普通に着る機会が多そうなのは成人式衣装や花嫁衣装でしょうか。

初めて着たのは発表会か七五三かもしれません。

最近はハロウィンやコスプレを見かけることも増えました。

 

これらの衣装はどれをとっても「特別な服」、そう、勝負服の要素があると思います。

最高の自分を演出する、最高の1着。

自信を持って本番に挑めて、背中を押してくれるもの。

 

衣装で「いつもの自分」から「特別な自分」へ

衣装を着ることが日常から非日常への切り替えにもなります。

役柄の衣装を身につけたら、その役に入り込みやすくなるとか

女子高生の自分からアイドルの自分に変身するとか。

式典に出席する着物だって、特別な日に背筋が伸びるものでしょう。

特別な自分を演出するんだから、最高にステキであって欲しい!と願っています。

 

衣装で世界観の演出

撮影や舞台で、お客様に異世界的な夢を見せたいならば、その世界の住人らしい衣装がないと成り立ちません。

なるべく日常着に似てないものの方がより非現実感が出ます。

お人形みたいな非現実的なアイドル像なのか(きゃりーぱみゅぱみゅとか)

隣に居るかもしれない美人なのか(局アナみたいな)

衣装で演出できます。

どんな夢を作りましょうか??

 

日常着だって衣装の視点でワクワクを

普段着も衣装的な捉え方をすると楽しめます。

「家でダラダラする衣装」「会社に行く衣装」「デートの衣装」みたいに。

自分を切り替えて演出すると考えて服を選ぶと楽しいです!

第三者的な目線で自分を見てみる感じかもしれません。

好きな服や似合う服に背中を押してもらう感覚もありますよね。

テレワークをするにもパジャマのままでなく、着替えると仕事モードになれたりする感じ。

その感じを利用して、少しだけ特別な服で、少しだけ日常もテンション上げていきたいです。

 

世界がもっと楽しく、豊かな場所になるように。

衣装にはワクワクしてテンションを上げる力があります!

私の力は本当に小さいですが、アリンコよりも小さくても無意味じゃないはず。

 

私の考える衣装は 「特別な」「夢を作る」力のあるもの です。